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2013年6月4日火曜日

保育士さん不足で基準緩和?

保育士確保で基準緩和へ、厚労省
  • 2013年 06月04日 20時09分
  • 提供元:共同通信
 厚生労働省は4日、認可保育所への移行を目指す認可外の保育施設を支援するため、確保しなければならない保育士の基準を緩和し、通常の3分の1で認める方針を固めた。全国的な保育士不足が移行の大きな障壁となっているためで、5年以内に基準を満たすよう求めている。近く全国の自治体に通知する。厚労省は5年で保育所定員を40万人増やして保育の受け皿を確保する「待機児童解消加速化プラン」を掲げている。
 
通常の3分の1 ってどういうことでしょう。
国の配置基準では 0歳児は1:3。18人子どもがいたら保育士さんは6人。その3分の1?2人?
これは無理無茶ですよね。「3分の1」の意味がわかりません。
 
以下は 杉並区で保育園に入れず 不服審査請求をされた方々のグループで規制改革会議と厚生労働省に出された意見書です。説得力があります。
保育労働者からも 現場のしんどさ、子どもたちへのしわよせなどをもっと声にだしてアピールしていきましょう。そもそも、保育士になりたくて専門の勉強をして資格を持っている人は大勢いても、保育士さんが足りないのはどうしてなのでしょう?

規制改革会議 委員各位
厚生労働大臣 殿
保育園ふやし隊@杉並

保育の規制緩和に対する私たち保護者の意見
~待機児童解消のために、子どもと保育士へしわ寄せがないような施策を~
私たち「保育園ふやし隊@杉並」は、一刻も早い待機児童の解消を願っております。これまでの保育行政に対する大きな不満を、私たち保護者はようやく声として発することが出来ました。さらには、その私たち保護者の思いを規制改革会議「保育に関する検討事項」としてとりあげてくださり、非常に感謝しております。
しかし、会議の内容を拝見し、必死の思いで声に出した私たちの願いと、この会議で検討されてい
ることがかい離していることに危機感を覚えています。
私たちが待機児童解消を訴えるのは、苦しい「保活」を通して知った保育事情の改善を願っている
からです。①認可保育所も認可外保育施設もどこにも入園出来ないという厳しい実情と、②認可と認可外のあまりの保育環境の違いに愕然とし、「子どもが安心・安全な保育環境で過ごして欲しい」という願いから、認可保育園の増設を求めております。絶対的な受入施設の少なさに、小手先で対応するような机上の空論でなく、待機児童を「本当のゼロ」にすることを願ってやみません。
二年間の緊急措置であっても、「できる限りの特例的・時限的な規制緩和を認めるべき」との規制
改革会議の意見は、量確保のために質を切り下げ、保育環境のばらつきを助長すると感じられるものであり、私たち保護者の望むものではありません。とくに下記二点の緩和には強く反対します。
【規制改革会議の現在の議論に対する意見】
1、 面積基準の緩和はしないでください
• 実際に、認可・認証・認可外の保育施設を見学し、基準の低い施設では事故が起きうる状況を目
撃している(ワンフロアで0〜5 歳児が仕切りもなく保育されているため、乳児が走り回る幼児
と接触しないか不安/布団が重なりあうほど窮屈な環境で睡眠しており、かぶさって事故になら
ないか不安/子どもに対応する保育士の数が少なく、震災等緊急時の対応が可能か不安)
• 現在の認可基準でも、7 畳に二歳児六人と先生一人分のスペースしか保障されていない。
• 最低基準の緩和は子どもの身体能力等の発達に影響を及ぼす懸念がある上、狭い場所での活動で子どもたちの安全を確保することは、保育士の負担を高めることになる
• 小学校では全国一律基準で面積が決まるのに、都市部は土地がないことを理由に基準を緩和することは、保育格差を助長することになりかねない
2、 保育士の人数の緩和はしないでください
• 保育現場では保育士による献身的な姿勢は見られるものの、「キツイ仕事」との認識が強く、保
育士を続けることに不安を覚える人も少なくない。保育士一人当たりの対応人数を緩和し、負担
を保育士個人に負わせることは、保育士の労働環境を悪化させ、結果として有資格者の離職を加
速しかねない

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