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2013年8月7日水曜日

確かな社会保障を将来世代へ伝えるための道筋 社会保障制度改革国民会議とりまとめ

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kokuminkaigi/pdf/houkokusyo.pdf
首相官邸 政策会議のHPです。

昨日とりまとめられたものです。
報告書の始めに、国民へのメッセージがあります。

国民へのメッセージ
日本はいま、世界に類を見ない人口の少子高齢化を経験しています。65 歳以上の高齢人口の比率は既に総人口の4 分の1となりました。これに伴って年金、医療、介護などの社会保障給付は、既に年間100 兆円を超える水準に達しています。
この給付を賄うため、現役世代の保険料や税負担は増大し、またそのかなりの部分は国債などによって賄われるため、将来世代の負担となっています。
そのこともあり、日本の公的債務残高はGDPの2 倍を超える水準に達しており、社会保障制度自体の持続可能性も問われているのです。
しかしこの日本の人口高齢化は、多くの国民が長生きをするようになった結果でもあります。言うまでもなく長寿は人類長年の願いでもありました。
戦後の日本は、生活水準の目覚しい向上によって、これを実現しました。
そしてこれに大きく寄与したのが、実は社会保障制度の充実でした。医療保険、介護保険が行き渡り、誰でも適切な医療や介護を受けることができるようになったことが人々の寿命を延ばし、年金保険による所得保障が高齢期の生活を支え長寿の生活を可能にしたのです。
日本が人類の夢であった長寿社会を実現したのは社会保障制度の充実のおかげでもあったことを忘れてはなりません。社会保障制度の成功の証が長寿社会です。
その成功の結果が高齢化をもたらし、今度はその制度の持続可能性を問われることになったのです。私たちはこの素晴らしい社会保障制度を必ず将来世代に伝えていかなければなりません。そのために社会保障制度改革が必要なのです。
社会保障制度の持続可能性を高め、その機能が更に高度に発揮されるようにする。そのためには、社会保険料と並ぶ主要な財源として国・地方の消費税収をしっかりと確保し、能力に応じた負担の仕組みを整備すると同時に、社会保障がそれを必要としている人たちにしっかりと給付されるような改革を行う必要があります。
また何よりも社会保障制度を支える現役世代、特に若い世代の活力を高めることが重要です。子育て支援などの取組は、社会保障制度の持続可能性を高めるためだけではなく、日本の社会全体の発展のためにも不可欠です。全世代型の社会保障が求められる所以であり、納得性の高い社会保障制度のもとで、国民がそれぞれの時点でのニーズに合った給付を受けられるようにし
ていくことが大切です。
福沢諭吉は「学者は国の奴雁なり」と書いています。奴雁とは雁の群れが一心に餌を啄ばんでいるとき一羽首を高く揚げて遠くを見渡し難にそなえる雁のことで、学者もまた「今世の有様に注意して(現状を冷静に分析し)、以って後日の得失を論ずる(将来にとって何が良いかを考える)」役割を担う、という意味です。私たちもまた、社会保障の専門家として、社会保障制度の将来のために何が良いかを、論理的、実証的に論議してまいりました。この報告書は、日本を世界一の長寿国にした世界に冠たる社会保障制度を、将来の世代にしっかりと伝えるために、現在の世代はどのような努力をしたらよいのか、ということを考え抜いた私たち国民会議の結論であります。
平成25年8月6日
社会保障制度改革国民会議会長 清 家 篤 ~ここまで


ふーん。
財源は経済界から強く要望のある 消費税で、しかもそれでも補えない分は、自分でなんとかすると…。んで「能力に応じた負担の仕組みの整備」で、大企業さんの負担はどうなのです?

もっともっと 幅広いいろんな人たちで話し合いしたいことです。
そして、できることを…。将来世代へ伝えるために。

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