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2013年7月23日火曜日

第一回京都市子ども子育て会議 傍聴記

22日は第一回の京都市子ども子育て会議でした。
傍聴の人数は20人、入れるか入れないかドキドキしながら受付をすませ、市の職員の方がたくさんおられる中待ちます。あきらかに時間になったら20人は超えている数、けれども「僕についてきてください」の職員さんについて すんなり席へ移動。待っておられた方は 関係者席に座られました。結局傍聴者は15人弱でしょうか。
みやこめっせの会場で 真ん中の空間が9~10mぐらいあるおっきなロの字。
門川市長さんもはかま姿でお目見えです。
「ここ岡崎地域は京都の誇りであります。となりの動物園には絶滅危惧種でありますツシマヤマネコを繁殖させて対馬にかえすというプロジェクトがはじまり施設ができました。ゾウも種の保存ということで来年ラオスから4頭送られてきます。比較しては申し訳ないですが人間もそうです。毎年人口が数十万ずつ減っていく。若い人が結婚しない、子どもを産まない、子育て環境としても子どもの虐待がある。母親がせめられているけれども人類史上最大の孤立感の中の子育てになっている。京都は 幼稚園 保育園 児童館と日本の最高水準を地域のみなさんの知恵でつくってきた。国の新制度はH27年実施に向けて実態を把握し明確なプランをつくっていくことを決めている。京都市では未来子どもプランというプランを新たに重ねて策定をしていくことになります。実態にそって英知をあつめてすばらしいプランができるように熱い議論をお願いいたします。このプランが京都の未来を決定づけるといっても過言ではありません。そして必要なことは国にも訴えていきます」

続いて会議の成立状況を確認、この日は市民委員さんお一人都合でお休みでした。
2時間の会議の30分ほどをかけて 29人の委員さんの紹介をされます。日本女子体育大学体育学部准教授の委員さんは東京からの会議の参加だそうです。初回は専門委員さんも臨席されていて紹介されました。
そして会議の会長 副会長を互選。会長は佛教大学教育学部教授の西岡正子さん。副会長には京都文教短期大学幼児教育学科教授の安藤和彦さんが選ばれました。
次に児童家庭課制度改革担当課長の荒木課長から 子ども子育て新制度について 膨大な資料を元に説明があり、さらに市町村子ども・子育て支援事業計画及び京都市未来こどもプランの次期計画の策定についての報告がありました。
約30分でギュッとした報告を聞かれて西岡会長は「内容はかなり複雑」と、京都府私立幼稚園連盟理事長の藤本明弘さんが「会長のごあいさつでロマンチックに議論をしながらとありましたが、不可能に等しい。門川市長の御言葉にもあったように京都は歴史のある町、町衆の150年前の子どもたちを育てる思いが今も輝いている。これだけのことをこのスケジュールでやるとは、しょうがないからやっていくということにしないでほしい。本当に子どものことを思っているお父さんお母さんそして子どもたちがどうやって関わっていけるか。出来レースのように決まっているのではなく数字が先行しないように支援法決まったから有識者集めて会議やりましたということにしてほしくない。」と。
荒木課長さん「2年をかけて子どもにとって最善の利益がはかられるように円滑にすすめていきたい。3回の予定ですが部会とか会議以外でご意見をうかがうとかして、京都に住んでいてよかったと思えるように取り組んでいきたい」と話されました。
会長さんが「やりましたとだけにならないように 機能的に集中的に進めていけるように条例7条2項に基づき部会設置へのご承認をお願いします」ということで計られ 部会が設置、あらかじめ担当課で用意された部会委員の名簿が配られました。行政側が用意して会長副会長で見てよいので会長が指名する形はとられました。そして部会決議の取り扱いとして条例7条3項の規定により、部会の決議を子ども・子育て会議の決議とする。と確認されました。たぶん部会の傍聴はないと思うので、どんな話ですすんでいくのか見えないですね。しかも部会の決議をもって決まったことになるそうですし…。
最後の議題の子育て支援に関する市民ニーズ調査等の実施について 荒木課長から説明がありました。国の調査票が7~8月に来て京都市として独自の項目などを入れたりして、9月中旬には無作為抽出で小学校入学前保護者に6100枚(前回)小学生児童の保護者に4200枚(前回)ほどへ郵送で配布。11月に集計12月に結果を出して次回 子ども子育て会議二回目。
会長さん「国の調査票のイメージはおかしい。この量でボールペン一本も渡さず、さっと書けるタイプで実施したい」株式会社保育システム研究所代表取締役の吉田正幸さんは「頭の中がぐるぐるしている。意見表があるがいきなりでは出せないので質問表も作ってほしい。委員の希望があれば簡単なレクチャーを事前に行うとか ていねいなやりとりをしていただかないと、もひとつよくわからなくて討議できない。ニーズ調査はきわめて基本的な肝だと思う。現在のニーズとニーズの変化に対して応えていく。たとえば企業等がワークライフバランスですべて育休がとれれば0歳の乳児保育いりませんが1歳は入れませんとなる。どう変化しても子育て支援ができる、京都のすべての子どもの現在と未来のニーズを把握してしっかりと供給していこう。必要なすべての子どもに確実に保育を保障しよう。」
前回の回収率は4割から5割、今回もこれを目指すという説明に「回収が少なくてニーズが調査されないままいろんなことが決まっていくのは 子どもにとって不幸です」と委員さん。
京都市保育園連盟副理事長の井上直樹さん「膨大すぎてアンケートかえってきまへんのちゃうか?他のいろんな調査もこの会議での責務ですか?」
会長さんが最後に「大学で学生に働くことを聞いたら、家庭生活は放棄、子どもと接することを放棄しないと働けないと思っている。どういう社会の中で子育てがあるか本来はそのへんからもう少し議論していきたい。」とおっしゃいました。

終わってとなりの隣で聞いておられた保育園関係者さんが「もういろいろ決まってしまっている感じがしますね」と言って帰られました。一人ひとりの委員さんは、制度が大きく変わる中、この京都の地にふさわしい子育て環境をどうしたらいいか、親の働き方も含めて真剣に議論したいと思っておられること、それにしては制度が複雑でその上 京都市の次期プランの乗っかってること、なによりスケジュールがタイトなことで大変さがあるなと感じました。そして、委員の中にも傍聴にも保護者の姿が見えなかったこと、市民委員のお一人は四人の男の子の父親ですとおっしゃっていましたが…。さらに、委員に選ばれていない一般の多くの人たちの思いを伝える場はどこにあるのだろう???と思いました。

知恵をしぼりましょう。
児童家庭課さんに聞きに行かせてもらいますか…。わからないことは。

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