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2012年1月21日土曜日

告示前日の雨の宣伝

21日は雨になりました。
ママパパの人たちと、林夏木さんとの告示前日の宣伝でした。

左京支部から、出町柳には満を持して 書記長が、三条京阪には いつでも若いのにまかせててはあかん!と「ベテラン保育士」さんが、弁士を引き受けてくれました。
雨の都合で、三条京阪では、話せなかったようですが、「ママパパの人たちに圧倒されました」と、宣伝を楽しんでもらえたようです。

以下はお話していただく予定だったものです。(たぶん)

京都市内の民間保育園で保育士として働いています。出身地の香川県で5年間保育士をして、その後京都に来て今の職場で働くようになり、約20年がたちます。そんな私が保育の現場にいて感じている思いや市長選候補者の中村さんに託したい思いをつぶやきたいと思います。(1)ちょっとドキドキ…京都で働き始めた頃は、驚きと感動の連続でした。ちゃんと休憩時間がとれること。京都市が補助金を出すプール制のおかげで経験年数に応じて昇給していくこと。国の定める最低基準よりも手厚く保育士が配置されていることなど。地元で働いていたときとは全然違っていたからです。これらは私が保育士になるずっと以前から働いていた先輩保育士や保護者の方たちの運動で行政を動かし、制度化されてきたものです。京都市が民間保育園で働く保育士を応援しようとしていたからこそ生まれたものです。京都市の子どもたちを大切に育てようと考えていたんだなぁとも思っています。
ところが今保育現場はどこも大変です。保育園に入りたい人たちはたくさんいるのに、待機児童の解消と言いつつ、新しい保育園を作らず今ある園の定員を増やしてつめ込むということが行われています。また早朝から延長保育まで子どもたちはびっしりいるのに、それに見合った数の保育士がいません。そのため特に朝夕の保育はバタバタしがちで保護者の方と顔を合わせてもゆっくり話している時間もありません。また私は今0,1歳児クラスの担任ですが、1人で6、7人の子どもたちを保育しないといけない時間帯があります。本当なら絵本を読んであげたりひざの上にすわらせてあげて声をかけたり…と一人一人にゆっくり関わってあげたい年齢なのに、よちよち歩きの子どもたちが怪我をしないかとにかく見守っているのが精一杯という状態です。そして、そんな状況を改善するには職員を増やせないので、今いる職員の労働時間をのばしていくことでなんとか対応するしかありません。
そんな状態が続いているのに、プール制が改悪され、人件費が削られていくので、ベテランの保育士はやめるか異動するかのような究極の選択を迫られるようなことが増えました。若い保育士も昇給していくのかどうか、将来のことを考えると不安だと思います。また、決して待遇のよくないアルバイトの先生たちに正規職員と同じ仕事をお願いしないといけない状況も続いています。気持ちも体もギリギリのところで働いている感じ。こんな状況が続いていくと、今までと同じようなていねいな保育はできなくなる…という不安が職員の中からたくさん出ています。
保育園は子どもたちのことをただ見ているだけの場所ではありません。0歳の赤ちゃんからもうすぐ一年生になる6歳の子どもたちまで、各年齢に応じて大切にしたい活動や子どもたちに伝えていきたいことは違うので、各クラスで計画をたて、日々の生活を大切にしながら保育をしています。
子どもたちひとりひとりの様子を見ながら、こんな活動はどうだろう?と担任同士考えあうのですが、職員の条件で「あれもこれもできない」ということになってしまいそうです。「それはイヤ」と言ったら、「理想ばかり言ってもアカン」と意見されたこともあります。それくらい現場が大変ということなのですが…保育の経験を積んで子どもたちがどういう環境で育つのがいいのか、それぞれの年齢の子どもたちにどんなあそびや活動が大切かも十分わかっている保育士が、理想を語って何が悪い。子どもたちによりよい環境を…と願うのがあたりまえじゃないの?
それができなくなってしまうことの方がおかしくて、そこに怒りを感じ、ぶつけていかないといけないんじゃないの?と思うのです。(もちろん現実はきちんと見つめ、その中での最善をつくすことも忘れてはいけないと思っていますが。)今、国も公的な保育制度を投げ捨てるような「子ども・子育て新システム」を導入しようとしています。このままでは、子どもたちの未来も保護者の働く条件も職員の労働条件も守るどころか、悪くなる一方です。保育園が保育園でなくなってしまいます。
私はこれ以上、門川市政を続けてほしくはありません。「脱原発!」と明言してくれる中村さん。自らの子育てや弁護士のお仕事を通して保育園のことにも詳しく「プール制を復活させましょう」と言ってくれる中村さんにこそ、市長になってもらいたい!
そして、子どもたち、保護者、職員みんなが笑顔ですごせる保育園を守ってほしいです。私も自分にできることをがんばります!おしまい!

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